ベトナム・ザオ族の民族衣装

 

ベトナム北部の山岳民族・ザオランテン族のジャケットです。

中国やベトナム北部、ラオス北部、タイ北部などの山岳地帯に分布する少数民族、ヤオ族。

ザオ族はヤオ族の一部で、もともと中国南部で生まれたヤオ族が焼畑耕作や災害などにより移住し、
各地にヤオ族の様々な支派が生まれ、ベトナムでは現在ザオ族と呼ばれているそうです。

このジャケットはザオ族から派生したグループである、
Dao Lan ten(ザオランテン)族の男性用民族衣装です。

婚礼や祭事が多く、また古くから藍染が盛んだったこともあり、
ブラックインディゴのフォーマルなジャケットを衣装としていたという説もあります。

正装はこのジャケットの腰部分に腰紐を巻き、同素材のモンペのようなパンツを履きます。

かつてはヘンプのものもあったようですが、
14世紀にコットンが入ってきてからはコットンのジャケットが主流となったようです。

街でも普通に着ることのできる民族衣装は非常に少ないですが、
こちらはとにかくかっこよく、初めて見た時はデザイナーズのものかと思ったほどです。

太いパンツやワイドデニム、リネンのロングスカート、
サロペットなどと合わせて、かっこよく、個性的に着こなしてください。

全体的にゆったりとしたシルエットで動きやすく、冬は下にニットや厚手のカーディガンを着ても◎

サイズがさまざまなので、気になる方はサイズをチェックしてみてくださいね。
(見た目はほぼ同じですので、それぞれの写真は割愛させていただきます)

A:身幅57cm 着丈74cm 袖幅21.5cm 袖長さ41cm

B:身幅59cm 着丈83cm 袖幅20cm 袖長さ43cm

C:身幅61cm 着丈75cm 袖幅18cm 袖長さ45cm

D:身幅57cm 着丈77cm 袖幅17cm 袖長さ40cm

CとDは下の写真のように襟に布が縫われています。