チェンマイから日本に帰国する2年半くらい前に、偶然出会った刺繍作家の女の子の作品たち。
その時3つほど購入したのですが、「あなたが私の最初のお客さんなの。」と言っていました。
ヒジャブ(イスラム女性の被るスカーフ)をして、
おしゃれとは程遠い印象の彼女が作るものはどれも丁寧でとてもかわいい。
彼女はタイ人ではなく台湾国籍で、自分の作品に自信を持っているから、
価格もきちんとつけている。
彼女の労力を思えば、快くその価格を支払いたいから現地では値引きはしませんが、
販売するとなると利益はほとんど出ません。
私が企業のバイヤーだったら絶対に買えないけれど、
個人でやっているからこそできることだと思います。
この前は「赤ちゃんが生まれて初めて台湾に帰省するの、旦那も一緒に。
でもあの旦那でしょう、私が頑張って稼がないと…. もう!!
だからあなたのためにたくさん作ったの。」と言われて。
どの世界でも女性って強いと思うと同時に、ますます応援したいと思いましたよ。
少しは台湾帰省の足しになったかな。
説明が長くなりました。
ラオス・モン族の生活を描いた刺繍布を使ったポーチやチャーム。
この刺繍布を使っているものはたくさんありますが、
顔の部分を切り抜いて、さらにそこに刺し子で模様を入れたり。
やっぱり彼女は独特。
そして小さな小さな刺繍ブローチ。
マッチ箱ほどの大きさに、刺し子、カラフルビーズ、ポンポン、タッセルを詰め込んで。
さらに裏側まですごく丁寧な仕事です。
彼女の想いを感じて、大切に使ってくださる方に。